DPC点検対応のレセプト点検システム3選

公開日:2025/03/07
DPC点検3選

近年、技術の発展によりデジタル化が進んでいます。デジタル技術は、人口が減少して働き手も減少している日本にとって、今後も活用していかなければならないものです。今回は、そんなデジタル技術を活用した、DPC点検対応のレセプト点検システムの重要性を解説します。おすすめの点検システムも3種類紹介するので、ぜひ参考にしてください。

DPC点検の重要性とは?

「そもそもDPC点検とはいったい何なのか分からない」という人のために、まずDPC点検について解説します。DPCは「包括支払い制度」のことを指し、本来の出来高払いとは違った医療費支払方式となっています。

こちらは、病名や診療内容で1日当たりの定額の点数を定めているのが大きな特徴です。そして、ここで説明する点検とは、診療報酬明細書の内容が合っているのかチェックしていく作業を指します。

しかし、DPCは一般のレセプト点検とは計算方法が変わってくるため、DPC特有のレセプト点検が必要となってきます。点検することで、保険点数表の算定ルールをチェックし、その整合性を問題がないか確認していきます。

さらに、保険点数表は基本的に2年で改定されるので、改定時にルールが変化していないかをチェックして点検していくのです。それだけでなく、入力ミスなどの間違いを見つけて誤請求を防いでくれます。これらが、DPC点検の重要性を語るうえで大事なポイントです。

DPC対象病院とは

DPC病院は、すべての病院が名乗れるわけではありません。厚生労働省から「急性期の病院として必要な条件をクリアしている優れた病院である」と認められた場合のみ、DPC対象病院と名乗れます。そのため、DPC対象病院であることは、その優れた医療体制を宣伝する際の材料となります。

DPCレセプト機能が求められる病院とは?

DPCレセプトは「病院によって必要な機能が変わってくる」というのも、覚えておかなければならないポイントです。DPCレセプト機能を揃えたのに、用途が違って使えないとなれば、導入費用が無駄になってしまいます。

例を挙げると、DPC制度に参加しているような大きな病院であればDPCレセプトチェック機能は必要になってきますが、クリニックや小さな診療所には必要ありません。

そのため、自分の病院がどんな点検機能を求めているのかしっかりと見極めたうえで、DPCレセプト機能を選択していかなければいけません。

DPCのメリット・デメリット

ここからは、導入することのメリット・デメリットについて解説します。まず、患者側のメリットは、医療費が安くなることです。上記でも解説したように、DPC制度は出来高でなく定額制となるため、薬の量が増加したとしても医療費は上がりません

これは、患者側にとって嬉しいポイントといえるでしょう。一方で病院側のメリットとしては、医療の質を一定にすることが可能であったり、利益率が上がるケースが多いといった点が挙げられます。

対してデメリットとしては、初期費用がどうしても発生してしまう、システムを覚えるまでに時間がかかるなどのポイントが挙げられます。

DPCレセプト点検を効率化するために選ぶべきシステム

次に、DPCレセプト点検を効率化するために選ぶべきシステムや、その選び方について解説します。それぞれ自分の病院に合ったレセプトシステムを選ばなければ、宝の持ち腐れとなってしまう場合があります。

そのため「査定・返戻結果が分かりやすいか」「サポートは充実しているか」といったポイントをおさえることが大切です。以下に、その詳細な内容を見ていきましょう。

査定・返戻結果が分かりやすいか

査定・返戻結果のわかりやすさは、DPCレセプト点検を効率化させるために最も重要な部分です。なぜなら、査定結果と返戻結果のチェックが効率よくなれば、点検が早く正確なものとなるからです。

具体的な点を挙げるとすると、査定・返戻された箇所の表示が色付けされていて分かりやすくなっていたり、査定率や返戻率をグラフ化することで可視化しやすくなっていればベストです。

また、このような機能が搭載されていれば、後から結果を振り返ることも可能となります。これにより、医療事務の知識が向上していくというのもポイントです。

サポートは充実しているか

レセプトチェックソフトは、使い始めなどは操作や扱い方が難しく感じてしまいがちです。そのため、説明書を読んだだけでは、分からない部分が出てくる可能性があります。そんな時に重要となってくるのが、サポート体制です。

開発側からのサポート体制が整っていれば、分からないことが発生しても素早く対応してくれます。これにより、安心して利用できることでしょう。また、製造業者側がシステムの知識だけでなく、医療事務の知識も熟知している担当者がいるかも重要なポイントです。

連絡しても適切な返答が返ってこなかったり、回答が返ってくるまでに時間がかかってしまっては、レセプトチェックソフトを導入した意味がなくなってしまいます。そのため、このような見極めは非常に重要な部分です。

DPC点検対応のレセプト点検システム3選

最後に、DPC点検対応のレセプト点検システムとして「レセプトチェッカーLS」「レセプト博士NEO」「MEDI-DPC コード点検システム」の3つを紹介します。どのシステムを利用しようか悩んでいる人は、それぞれ紹介するシステムの特徴などを把握して、選ぶ際の参考にしてください。

レセプトチェッカーLS

LS

引用元:https://dx-care.com/receiptchecker-ls/
会社名 DX Care株式会社
住所 東京都新宿区大久保2丁目2-12 VORT 2F
電話番号 0120–734–984

1つ目に紹介するのは、レセプトチェッカーLSです。このシステムは、AIにより自動で初期設定してくれるため、手間がかかりません。そのため、ソフト導入後もすぐに活用できます。このシステムが優れている点として、レセプト情報が暗号化されて通信や保存されていることが挙げられます

具体的には、サーバーへ2段階認証でセキュリティーを実施しているのです。このことにより、情報漏洩の危険があるレセプトソフトのデメリットを防いでいます。さらに、レセプトデータを蓄積できるようになるため、さまざまな目的で再利用が可能となります。

例えば、経営状況をチェックできたり、時系列で分析が容易になります。これにより、経営分析にも役立てられるのも大きなメリットです。それだけでなく、AIによる学習機能を活用することによって手動学習で自分の病院で点検したデータを学習すれば、点検業務がさらに楽になります。

また、医薬品や検査の適応病名の有無をコードがなくても文字列で判定してくれるようになるのも、嬉しいポイントの1つです。「気になっているけどいきなりシステムを利用するのが不安」という人は、2ヶ月間無料もトライアルを試すことをおすすめします。

レセプト博士NEO

レセプト博士NEO

引用元:https://drreceiptneo.jp/neo/index.html
会社名 株式会社NTTデータ
住所 東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル
電話番号 050-5546-2462

2つ目に紹介するのは、レセプト博士NEOです。レセプト博士NEOは、医療機関の大きさや用途に合わせて、それぞれプランを選べます。プランはそれぞれプレミアム・スタンダード・FOR CLINIC・デンタルです

まず、プレミアムは大きな病院などにおすすめのプランです。フルスペックを搭載した商品が提供され、DPCレセプトチェック機能が標準装備されているプランとなっています。

スタンダードは本来のレセプト機能を備えているチェック機能を持ちつつ、それぞれの機能を強化したプランです。こちらは、一般病院におすすめしている商品です。FOR CLINICは、導入しやすさに力を入れたプランであり、コストパフォーマンスに優れていると評判になっています。

最後のデンタルは、歯科を有する病院におすすめのプランです。歯科レセプトにおける返戻や減点査定の防止、点検業務のコスト削減、時間短縮をサポートしてくれます。さらに、全体のプランをとおしていえるレセプト博士NEOの特徴や便利な点もあります。

それは、レセプトデータを選ぶだけで、かんたん操作で誰でも精度の高いチェックが実施できる点です。結果のチェックに対していくつかのフォーマットが準備されているため、運用に併せて使い分けられます。

それだけでなく、査定返戻管理機能が標準で備わっています。また、DPC特有のチェックである診断群分類の妥当性や高額薬剤の確認にも役立つので、気になる人はぜひ問い合わせてみましょう。

MEDI-DPC コード点検システム

MEDI-DPC コード点検システム

引用元:https://www.nissay-it.co.jp/solution/medi-dpc-inspection.html
会社名 ニッセイ情報テクノロジー株式会社
住所 東京都大田区蒲田5丁目37番1号 ニッセイアロマスクエア
電話番号 03-5714-2320

最後に紹介するのは、MEDI-DPC コード点検システムです。こちらは通常のレセプト点検システムとは異なり、DPCコードを突き詰めて点検して自分たちの病院を徹底的にサポートしてくれます

また、パソコン1台とレセプトデータがあればすぐに導入できるため、準備にあまり時間がかからないのも大きな特徴です。さらに、精度の高い点検を実施してくれるため、正確なデータを常に届けられます。

それだけでなく、疑義箇所が「○」「×」と判定されるため、すぐに状態が把握できます。このことが、MEDI-DPC コード点検システムの特徴といえるでしょう。

そして、同システムをを導入することで、医師への説明が適切に行えるようになったり、点検業務などの負荷が削減したりできます。それ以外にも、間違いによる誤請求を防止することが可能な点も大きなメリットです。

また、制度改正の際にもすぐに対応してくれます。ホームページでパンフレットが見られるので、気になる人はぜひ検索してみましょう。

まとめ

DPC点検対応のレセプト点検システムは、医療機関の業務効率化と適正請求を実現するために重要な役割を果たします。DPC制度は、病名や診療内容に応じた定額制の医療費支払方式です。そのため、誤請求を防ぐためには正確なレセプト点検が欠かせません。本記事では、DPC点検の重要性やメリット・デメリットを解説し、査定・返戻結果の分かりやすさや充実したサポートを備えたレセプト点検システムの選び方を紹介しました。とくに「レセプトチェッカーLS」「レセプト博士NEO」「MEDI-DPC コード点検システム」の3種類は、それぞれAI活用、用途別プラン、高精度なDPCコード点検といった特徴を持ち、病院ごとのニーズに応じた選択が可能です。DPC制度に対応する病院は、業務効率向上と適正請求を実現するために、最適なシステムを導入しましょう。

PRリーズナブルで使いやすいレセプトチェックソフトで医療事務の人的コストを削減!

おすすめのレセプトチェックソフト比較表

イメージ引用元:https://dx-care.com/receiptchecker-ls/引用元:https://www.hs.wemex.com/receipt-solution/veteran-collabo-plus/引用元:https://www.tais.co.jp/products/mighty-checker-ex/
会社名レセプトチェッカーLS
べてらん君collaboration Plus
Mighty Checker Cloud
特徴最新のクラウド環境で常に最適なレセプトチェックを提供現場に最適化できる柔軟なカスタマイズ機能搭載全国2万以上の医療機関の声から誕生した信頼のシステム
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら