クラウド型のレセプトチェックソフト3選

公開日:2025/03/07
クラウド型3選

レセプト(診療報酬明細書)のチェック業務は、医療事務の業務の中でも重要な業務です。患者の医療行為と点数を計算し、内容が合っているかを確認します。レセプトは従来は目視で行う作業でしたが、チェックソフトを導入することで作業の負担を減らせます。今回は、クラウド型のソフトについて紹介します。

レセプトチェックソフトとは

ソフトを用いて、医療機関の抱えているレセプトチェック業務の課題を解消できるよう活用できれば、医療機関全体の業務効率化が図れるでしょう。

そのため、業務が負担になっている場合は導入を検討してみてはいかがでしょうか。ソフトごとに特徴が異なりますが、大まかな確認できる内容は同じです。以下に、主にチェックできる内容について紹介します。

病名チェック

レセプトに病名の記載漏れがある場合、エラーが表示されます。そのため、ソフトを使うことで病名の記入漏れを速やかにチェックできます

また、算定された診療行為に対応する病名が存在するか確認するために患者さんの今までの病名を抽出したり、病名候補を表示したりするなどの機能を使うことで病名チェックが可能です。病名の候補を表示してくれる機能があると、経験が乏しい医師やスタッフの役に立つでしょう。

レセプトは目視で行う場合、スタッフの知識や経験に基づいてチェックを行うため、スタッフによって業務の質が変わってしまいます。しかし、ソフトを使うことで、病名の候補を確認することで均一な業務実現に近づけられるでしょう。

算定漏れのチェック

手作業で算定すると、ケアレスミスでどうしてもミスが発生します。しかし、ソフトを活用することで算定漏れを防ぎ、算定候補を表示できます。また、ソフトを使えばチェックを行うスタッフの知識不足での算定ミスが起きません。これにより、スタッフの能力に依存しない算定漏れチェックが実現できます。

縦覧点検

当月と過去のレセプトを照らし合わせ、診療行為の回数、内容が適切かどうかを確認します。来院頻度が多い患者さんに対して検査回数や内容に不備がないかどうか、カルテに間違いがないかなどをソフトでチェックすることで、ミスを防げるでしょう。

カスタム条件に応じたチェック

近年のソフトは、AIを搭載しているものがあります。ソフトは医療機関ごとのルールをカスタムで入力することで、チェック業務の精度を高められます。さらに、AIを搭載していると学習機能を活用できるため、より精度が高まるでしょう。

クラウド型レセプトチェックソフトのメリット

ソフトには、大きくわけてオンプレミス型、クラウド型の2タイプがあります。ここではクラウド型ソフトのメリットについて紹介します。

導入が簡単

オンプレミス型の場合、過去のデータとデータをつき合わせられるなど多機能な場合が多く、初期費用がある程度かかります。一方で、クラウド型は設備の準備やパソコンへのソフトのインストールなどが不要です。

ブラウザでログインし動作するため、導入が簡単なのがメリットです。ブラウザで動作するため、普段使うパソコンで導入でき、操作がわかりやすく導入後すぐに使えます

また、チェック業務は知識が豊富なスタッフが行うことが多いですが、ソフトを使うことで作業の質の均一化ができます。人手の確保や育成が難しい、詳しい職員が休みの日などでもソフトを使ってチェックが可能になるため、業務負担を減らしつつ質の均一化が実現できることでしょう。

毎月のチェック業務が効率化できる

レセプトチェックを目視で行う場合、時間がかかり、ケアレスミスの発生は防げません。しかし、ソフトを導入することで、チェック時間が大幅に短縮できます。

また、ケアレスミスがなくなるため、査定や返戻が減少します。これにより、質の高い保険請求が可能になるでしょう。査定や返戻が減少することで、担当スタッフのストレス軽減につながり、働きやすい環境が整うメリットもあります

月末に請求業務に追われ、月末の他の業務に負担がかかってしまう場合も多いでしょう。レセプトチェックのために、月末や月初に残業が集中してしまい、スタッフの負担になってしまうこともあるでしょう。

しかし、レセプトチェックソフトを導入することで、負担を減らせることでしょう。チェック作業をある程度システムで行うことにより、業務を効率化が期待できます。

自動で情報が更新される

クラウド型の場合、システムの更新は自動で行われます。そのため、手動でアップデートをする必要がなく、常に最新版を活用できます。

AI学習機能でチェック精度が向上する

ソフトには、AI学習機能がついているものがあります。繰り返し使うことで医療機関に合った点検内容を学習し、カスタマイズできます。点検精度が上がることにより、点検作業が軽減されていくでしょう。

費用対効果が高い

レセプトチェックは、ソフトを使用する以外にも、代行サービスを依頼するという手もあります。しかし、費用が高額だったり、代行任せにしてしまうとスタッフの育成につながらないというデメリットがあります。

一方で、クラウド型のソフトの場合、導入費用が低いため導入しやすいです。また、医療機関内でソフトを使うことによりスタッフの育成につながります。これらのことから、費用対効果が高いといえるでしょう。

クラウド型のレセプトチェックソフト3選

クラウド型のレセプトチェックソフトの中で、とくにおすすめのソフトを以下に紹介します。チェックできる内容や料金、サポート内容などを比較して、ニーズに合ったソフトを確認してはいかがでしょうか。

レセプトチェッカーLS

レセプトチェッカーLS

引用元:https://dx-care.com/receiptchecker-ls/
会社名 DX Care
住所 東京都新宿区大久保2丁目2-12 VORT 2F
電話番号 0120–734–984

レセプトチェッカーLSは、クラウド型かつAIを活用することで、点検業務の大幅削減を実現します。AIの自動学習機能を搭載しているため、短時間で医療機関独自の設定が可能です。クラウド型のサービスのため、全国的な方向性を反映できます。

プログラムの更新やマスターの更新などを行う必要がなく、常に最新の状態で利用できます。ブラウザ上で使用できるため、操作が簡単です。また、Windows、MacintoshやLinuxに対応可能です。

支払基金公開ルール、電子点数表への対応を実現し、スムーズな点検業務を可能にしています。2か月の無償トライアルが可能のため、使用感を確かめてから導入可能です。

MightyCheckerCloud

エーアイエス

引用元:https://www.tais.co.jp/products/mighty-checker-ex/
会社名 株式会社 エーアイエス
住所 東京都千代田区一番町21 一番町東急ビル7F
電話番号 03-5800-5912

MightyCheckerCloudは突合点検、縦覧点検、算定日チェックなどの見落としがちで気がつきにくいポイントを対策し、精度の高いレセプトチェックを提供します。算定支援機能を搭載しており、加算、管理料が算定できるものに対して指摘できるため、使用することにより収益改善につながるでしょう。

疑義のレセプト抽出だけでなく、適応候補病名表示によりガイドされるため、時間短縮、労力の削減効果が期待できます。また、マルチレセプト表示機能を有しており、2つのレセプトを同時に確認できる点が魅力です。

当月分、過去分を並べて表示できるため、縦覧での確認が圧倒的に楽になり時間短縮になります。チェック後にエラーメッセージをクリックすることで、保険ルールをわかりやすく解説します。そのため、レセプトチェックの経験が浅いスタッフも利用しやすく、知識を蓄積できます。

レセスタ

レセスタ

引用元:https://recesta.jp/
会社名 株式会社メディサージュ
住所 大阪市中央区内平野町1丁目3番7号
電話番号 06-7632-6140

レセスタは、約20年にわたり専任の担当者チームがさまざまな医療機関のレセプトを分析してきました。蓄積してきたノウハウをレセスタに搭載することで、質の高い算定支援サービスを提供します。

気づいていない算定項目を抽出したり、診療報酬の疑問を専任の担当者チームに問合わせできるQ&Aサービスを利用できたりと、正しいレセプト請求業務ができるようサポートします。

Q&Aサービスは原則として翌営業日までに回答が届くため、疑問はスムーズに解決可能です。メール、ウェブから問い合わせられるため、気兼ねなく質問できます。

また、よくある質問を会員サイトで閲覧できるため、検索や閲覧することで疑問が解消できます。これは、知識が乏しいスタッフのレセプト業務の手助けとなるでしょう。

クラウド型のサービスのため、わずらわしい更新作業は不要で、常に最新状態で使用できます。また、保険請求に関する情報雑誌を月2回提供しているのも特徴的です。これにより、有用な情報、厚労省発のニュースなどをタイムリーに知ることができます。

ソフトを選ぶポイント

レセプトチェックソフトを選ぶにあたり、どのようなポイントを意識してソフトを選べばよいのでしょうか。基本的なチェック項目はソフトによって大きく変わることは少ないため、ポイントを意識して選ぶのがおすすめです。

まず確認するべきなのは、査定や返戻の方法です。最終的なチェックは目視でスタッフが行うため、スタッフが確認しやすいものがよいでしょう。結果が色づけ表示されており見やすい、査定率、返戻率がわかる、後から振り返りやすいなど、確認しやすいソフトかどうかが重要です。

次に、必要な機能が搭載されているかも重要です。クラウド型ソフトには、さまざまなものがあります。基本的な機能が搭載されていて安価なもの、多機能で高価なものがあります。すべての医療機関規模に対応しているソフトもあれば、大規模病院向けのものなどもあるのです。

大規模病院向けの機能を搭載しているソフトは、小規模病院では不要な機能が搭載されている場合があります。そのため、どのような機能が必要か考えて、ソフトを選ぶのがおすすめです。

最後に、サポートがしっかりしているか確認しましょう。クラウド型のソフトは、自分でパソコンにソフトをインストールするなどの手間がありません。

しかし、実際ソフトを操作してみてから、わからないことが出てくるかもしれません。はじめてソフト導入する、パソコンに詳しいスタッフがいないなどといった場合は、サポート体制が充実しているソフトを導入するのがおすすめです。

まとめ

レセプトチェックは、スタッフが目視で行うため時間がかかる、月末月初に残業が増える、ケアレスミスが発生してしまうなどの問題があります。そこで、レセプトチェックソフトを使うことで、大幅な業務短縮が可能です。チェック業務が医療機関の負担になっている場合は、レセプトチェックソフトの導入を検討してみてはいかがでしょうか。クラウド型ソフトはスピーディーに導入でき、更新を医療機関で行う手間がありません。また、無償で一部機能を試せるソフトもあります。気になるソフトがあれば、まずは問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。

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おすすめのレセプトチェックソフト比較表

イメージ引用元:https://dx-care.com/receiptchecker-ls/引用元:https://www.hs.wemex.com/receipt-solution/veteran-collabo-plus/引用元:https://www.tais.co.jp/products/mighty-checker-ex/
会社名レセプトチェッカーLS
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